サーフフィッシングではメインライン(道糸)にPEラインを使用する人がほとんどです。
メーカー各社によって特徴は様々ですが、大きく区別すると4本編みと8本編みどちらかを使用する人が大半だと思います。
今回の記事はPEラインの4本編み、8本編みのそれぞれのメリット、デメリットを挙げていき、どちらがその人のスタイルに合っているか書いていきます。
タッチーそもそもPEって何の略なの?



ポリエチレン(PolyEthylene)の略だね。
超高分子量ポリエチレン繊維を細く束ねて編み込んでラインを形成していくんだって



ポリエチレン・・・。なんか環境には良くなさそうだなぁ



そのことについても書いていくね!
4本編みと8本編みは何が違う?


PEラインの撚り数(編み込み数)は、4本・8本が主流で、さらに12本、16本などもありますがそちらは今回は割愛します。
編み込み数の違いとしては、撚り数が多いほど表面が滑らかでしなやかになり飛距離と感度が増し、少ないほど原糸が太く擦れに強いという側面があります。
この特徴を自身の釣りスタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
編み数ごとのメリット・デメリットは?
4本編み(4ブレイド)
原糸が太く、ハリ(コシ)が8本編みより強い。
凹凸があるためガイドとの摩擦音が大きい場合がある。
4本編みのメリット
擦れに強く、テトラや岩礁帯のあるゴロタサーフなどラインが擦れる可能性のある局面において強い。
コストパフォーマンスが良い。
4本編みのデメリット
表面がザラつきやすく、8本編みと同じ号数ならやや太く音鳴りも出やすい。
飛距離や感度は8本編みに劣る。
4本編みに向いているのは、とにかく強くて安いことを優先したい人。
8本編み(8ブレイド)
細い原糸を密に編み込み、表面が非常に滑らかで真円に近くしなやか。
8本編みのメリット
飛距離が伸びやすい。ガイドでの摩擦が少なく音も静かで、感度や操作性が高く糸鳴りがしにくい。
水馴染みが良い。
8本編みのデメリット
4本編みより擦れに弱く価格も高めになりやすい。
8本編みに向いているのは遠投性能や感度、巻き心地、ルアーの操作性を最優先したい人。
まとめ
初心者は安価で耐久性もあり、トラブルが少ない4本編みから始め、飛距離や感度、操作性能を追求したくなったら8本編みへとステップアップするのがおすすめです。
また岩礁帯のあるサーフや根の多い環境では4本編みの方が摩擦に強い為向いています。
12本編みや16本編みについてはサーフフィッシングではスペックオーバーなのでオススメしません。
PEラインにおける海洋ゴミのリスクは?
PEラインの素材であるポリエチレンは、海に出てしまうと分解されにくく、紫外線や波で細かく砕けてマイクロプラスチック化し残り続けます。
それはナイロンラインに比べて劣化、分解しにくい性質を持っています。
数ミリ以下のマイクロプラスチックとして細かくなった破片は回収がほぼ不可能で、数十年~それ以上、固体のまま海に残留し続けます。
それが海流に乗って広範囲に拡散されると、魚や海鳥、クジラなどに摂取されることで生態系に悪影響を与えてしまうことが問題となっています。
また、マイクロプラスチックは海中の有害化学物質を吸着しやすく、それが食物連鎖を通じて人間にも影響する可能性も指摘されています。
釣り人としてできること
ラインの切れ端は必ず持ち帰り、自宅で可燃ゴミなど適切な方法で処分する。
キャスト切れや高切れを起こした場合は、その場での回収は難しいため、マメにラインチェックをするなどトラブルを起こさないよう細かな意識を持つことも大切です。
PEライン自体は性能面では優秀ですが、環境負荷は決して軽くないので、絶対に海に捨てないことを前提で付き合う必要があると感じます。



ラインだけでなくルアーやその他のゴミもとにかく捨てないことですね



ゴミが多い海は僕たちも避けるから魚も釣れなくなるよ!
全国的に釣りが禁止される釣り場が増える中、サーフフィッシングは今現在はまだ自由度が高いのが利点です。
これを守っていくという考えのきっかけになれば幸いです。












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