今回の記事はサーフアングラーにとっては気になる話題、黒潮大蛇行の終了とそれの影響について書いてみました。
黒潮大蛇行の終了は2025年4月に気象庁より発表され、7年9か月続いた過去最長の現象が終息したことが確認されました。
以下に、潮の変化と遠州灘でのサーフフィッシングへの影響について、わかりやすく解説します。
【この記事でわかること】
・黒潮大蛇行とは
・黒潮大蛇行が終了すると何が起こる?
・釣果と肌で実際に感じていること
黒潮大蛇行とは
黒潮大蛇行とは、黒潮(日本列島の南岸を流れる暖流)が通常の直線的な流路から大きく南へ迂回する現象です。

この大蛇行によって天候や気温、漁業に長年悪影響を与えていたのですが終了したことにより次のような影響が今後はありそうです。
黒潮大蛇行が終了して何が起こった?
流路の変化:
黒潮が日本列島に沿った通常流路に戻りつつあります。
具体的には、紀伊半島や東海沖で大きく南に離れていた黒潮が沿岸に近づく形になります。
水温の変化:
大蛇行中は、遠州灘を含む東海地方の沿岸で水温が低下する傾向がありました。
終了後は、黒潮の暖流が沿岸に近づくことで、遠州灘の海水温が上昇する可能性があります。
サーフフィッシングに影響のある沿岸部の水温も大蛇行時から変化すると思われます。
潮の流れの変化:
黒潮が沿岸に近づくことで、遠州灘の潮流が強まる可能性があります。
特に、黒潮本流やその分流が沿岸に接近すると、サーフエリアでの流れが変化し、波や潮汐の動きが活発になることが予想されます。
生態系の回復:
大蛇行中は、シラスウナギやサンマなどの漁獲量が減少しましたが、黒潮の流路正常化により、これらの魚種の回遊ルートが従来の状態に戻りつつあり、漁場環境が改善する兆しが見られはじめています。
海の影響のほかにも猛暑・豪雨の緩和、気象の安定化など大蛇行終了のメリットは大きいです。

簡単にいうと潮の流れがよくなって魚がたくさん入ってくるってことだね!



大蛇行時からサーフ始めた自分にとってはめちゃくちゃ嬉しいニュースだよ
遠州灘サーフフィッシングへの影響は?
遠州灘のサーフアングラーが気にしている今後の影響をAIの情報をもとにまとめてみました。
回遊魚の回帰:
大蛇行中、黒潮が遠州灘から離れたことで、カタクチイワシやサバなどの回遊魚やヒラメなどが減少傾向にありました。
黒潮が沿岸に近づくことで、これらの魚が再び接岸しやすくなり、釣果向上が期待されます。
シラス漁の回復:
遠州灘はシラス漁でも知られていますが、大蛇行の影響で不漁が続いていました。
黒潮の正常化により、シラスウナギやその他の小型魚の接岸が増え、ヒラメやスズキなどのフィッシュイーターの活性が上がる可能性があります。
潮の流れと釣り場の変化:
黒潮の接近により、遠州灘のサーフエリアで潮目や離岸流が強まる可能性があります。
これにより、ルアーや餌が流される範囲が広がり、キャストの戦略やポイント選びが変わるかもしれません。
特に、潮目が形成されやすいエリアでは大型魚の回遊が期待できます。
ただし、潮流が強まると、初心者にとってはキャストや仕掛けの操作が難しくなる場合もあります。
逆に、経験者にとっては、流れの変化を活かした釣りが楽しめる機会が増えるでしょう。



今年の秋冬ハイシーズンはクーラーボックスが満タンになるかもな(笑)



良いことしか書いてないけど簡単には釣らせないよ!!
釣果と肌で実際に感じていること
私は遠州灘のサーフフィッシングを週に5回ほどしていますが、この黒潮大蛇行の終了発表後、すでに変化を感じていることがいくつかありますので挙げていきます。
1.真夏なのに海水温が例年より低い
例年の真夏の海水温は足が浸かるとお湯じゃないかというくらいの温度でした。
ところが今年はひんやりしており、日中でも気持ちが良いと感じます。
今年から水温系で測定することもやっているので引き続き検証していきたいと思います。


上は2025年8月24日時点での海水温です。
魚の種類によって適水温は異なりますが、多くの魚が18℃から23℃程度の範囲で活性が高まるとされていますので真夏でもそれに適した水温になっていますね。
2.青物が広範囲で爆釣している
黒潮大蛇行が終了した2025年8月現在、サイズはまだ小型ではありますが青物の釣果がとても多いです。
それも遠州灘の一部ではなく広範囲に渡り釣果が上がっているので状況は良いと考えられます。
遠州灘で釣れている魚種は下記の通り。(魚名は地方により呼び方が変わります)
ショゴ(カンパチの幼魚)
釣れ始める夏頃はサイズが20cm代からと小型ですが秋にかけて大型が期待できます。
サイズは50cmや60cmクラスが釣れることもあります。
ワカシ(ブリの幼魚)
こちらもショゴと同じく、釣れ始める夏頃はサイズが20cm代からと小型ですが秋にかけて大型が期待できます。
40cm~はイナダ、60cm~ワラサと呼ばれ、ブリは80cm以上となっていますがこんな大きなサイズも浜から釣れるのです。
アジ
遠州灘で釣れるアジはサイズが様々ですが、尺アジ(30cm以上)やギガアジ(40cm以上)のサイズも回遊しています。
サバ
サバもサイズが様々ですが釣れます。
例年は年に1回釣れるかどうかですが今年はすでに数回釣れている状況です。
3.ベイト(カタクチイワシ)が多い
フラットフィッシュや青物系はカタクチイワシが大好物です。
このカタクチイワシが接岸しているかによって釣果は大きく変わってきます。
最近釣れた魚の胃の中を見てみるとこのカタクチイワシが入っていることが多く、釣り場でも浜辺に打ちあがっているイワシの姿が見られることが増えてきています。



カタクチイワシしか勝たん♪
最後に
以上黒潮大蛇行終了の影響を実際の釣果と合わせてお伝えしました。
アングラーにとっては非常に良いニュースですが、通常流路がいつまで続くのかは不明なところもあります。
たくさんの人が楽しめる状況が長く続いてくれることを期待しています。
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